兼ねてからパワークリーン100kg挙げる!というのを目標にしてやってきましたが、先日ついに100kg成功しました。そのあと何度か100kgに成功し、感覚的にはまだまだイケる感じがしたので105kgにチャレンジ!そしてなんなく成功。最近感覚がわかってきました。
105kgともなると股関節をメインエンジンに、膝・足関節・胸椎がしっかりフルエクステンションして、バーは身体から離れない。という超基本がしっかりハマらないとキャッチできません。 実は1回目のチャレンジで失敗しているのですが、重量が上がるとよくある、力んで基本から外れてしまうパターン。動画で比較するとよくわかります。左が成功、右が失敗。
①まずは上体の角度。地面に対して寝ていますね。これでは力が伝わりません。
②そしてバーが膝を越えて強く地面をプッシュする時に、すでに肘を曲げキャッチに入ろうとしています。 このエラーが出ると十分に力が伝わらず、無理やりキャッチに入るしかない状況です。 よくわかるのは動画をあえてストップしてある場面です。成功の方はあきらかに押している時間が長いのが良くわかります。 クイックリフトは力まずスピード感と爆発力が一番大切です。バーだけでも100kgでもフォームは同じであり、スピードも変わらないのが理想。その点、今回はスピード感は失っていませんね。この点、スプリントやほかのスポーツ動作でも同じことが言えます。「力んだら負けです」 理想を言えば、股関節角度はもっと深い所でプッシュしたほうが出力は上がると思いますし、ロウキャッチをマスターすれば120kgくらいまでのポテンシャルはあるんじゃないかと思います。しかし、その為にフロントスクワットを強化したり、デッドリフトも伸ばさないとですし、そんな労力と時間をかけるのはナンセンスです。あくまでもスプリンターであり、クリーンの為のクリーンでは無いです。現状は体重の1.4倍まで挙げているわけですからアスリートとしては合格ライン(目安は1,3倍)です。これ以上パワークリーンを向上させることがタイム短縮に大きく影響するかは疑問です。だったらこのパワーは維持しながらも、他に必要なトレーニングに時間を割いた方が記録向上は狙えると思います。 しかしながらパワークリーンなどのクイックリフト系エクササイズは、一瞬のタイミングに全てのスキルと力を集結させて限界を超える。一歩間違えたらケガをする。こんな緊張感が良いですね。バーを握り、集中している時は走り幅跳びでピットに立って集中している時と似ています。そういった意味では集中すべきところに集中し、雑念を排除するメンタルトレーニングの中の選択的集中の強化になっていると思います。 スプリントにとってパワークリーンが最高のエクササイズという訳でもないですし、必須のエクササイズでもありませんが、何故クイックリフトやウェイトトレーニングをやるのか?何を目的としてこのエクササイズなのか?安全なフォームなのか?そういった所を解説するセミナーを11月16日(土)11:00~開催します。定員まで4名です。ご興味ありましたら是非ご参加ください! www.facebook.com/events/925052797846746/スプリントの為のストレングストレーニング
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阿部亮太パーソナルトレーナー カテゴリ
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12月 2020
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