去年の冬からトレーニング指導を担当することになった沼田高校剣道部。ケガもなく順調に県新人、県総体と団体優勝し群馬県チャンピオンとして6月は関東大会、インターハイ予選に臨みます。 顧問の先生もトレーニングに関しては全面的に任せていただき、理解もありとてもやりやすい環境です。そして何より沼田高校剣道部は雰囲気が良い!先生の指導を受けたくて伊勢崎から通う子。先輩・後輩が良い意味で垣根が無い。キャプテンの他の部員を見る視野の広さ。2年生エースに負けないようにする努力する3年生。正直、私がトレーニング指導しなくても群馬県チャンピオンになっていると思います。 ただ先生や部員たちの目標はインターハイ制覇。今年は8月に九州で開催されます。日本一を目指すとなると話は別。私学の強豪に県立高校が立ち向かうには、剣道だけ上手くてもダメ。それを感じた先生は私に声をかけていただいたという訳です。 新チームとなったタイミングで、一からトレーニングプログラムを作成しました。 具体的には... ①外周3km走の中止⇒サーキットトレーニングの導入 ②ウェイトトレーニングの導入⇒基礎の基礎から徹底 ③栄養についての改善⇒食べたい物でなく、必要なものを摂取 ④メンタル面⇒インターハイ出場でなく、優勝を本気で狙ってるのか? を主に、隔週で月曜日に90分出張しています。 写真はサーキットでのワンハンドスナッチ。指導時にレギュラー組に心拍計を着用してもらい計測して、最大心拍数の90%以上まで上げさせます。剣道のレギュレーションは4分1本勝負。延長の場合は無制限。試合よりキツイことして心肺機能を高めます。俊敏な動きを要する種目や、身体の使い方を覚える種目、単純に心拍数が上がる種目など色々な種類の運動を組み合わせ、しかも2パターンのサーキットプログラムを1W2回行ってます。 ウェイトトレーニングは、そもそも必要なのか?という話から入り基礎の基礎から導入しました。現在は月曜日はベーシックトレーニング、水曜日はクイックリフトと分けて実施しております。
月曜日:スクワット デッドリフト ベントオーバーロウ ベンチプレス 立幅跳び 水曜日:ハイプル プッシュプレス シングルレッグスクワット 当然、ウェイトだけ実施しただけで剣道に活かせるとは限りません。エンジンが大きくなった体を操作するスキルも必要となります。ムーブメントトレーニング、モビリティ、スタビリティ、フットコアトレーニングも行っています。inbody測定も行い客観的データも取ります。ちなみにウェイトのMAX測定は実施してません。高校生にそれを行うと重さにこだわり競争してしまうから。ウェイトで重さを挙げたいのか?剣道に活かしたいのか?考えたら必要ないのでやりませんでした。明らかに挙上重量は上がってきてますけどね。 このチームを見ることができて幸せですし、楽しいです。勝ち負けの世界ですがまずは高校生に正しいトレーニング指導をすること。One's strengthの理念です。 沼田高校剣道部に是非ともご注目ください。
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阿部亮太パーソナルトレーナー カテゴリ
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12月 2020
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